滋賀長浜の名物、焼鯖寿司・焼鯖素麺のお店、翼果楼(よかろう)さんへ伺いました。
お店は、古民家を改装して、というよりもそのまんま使った感じです。
今回、利用した2階のお座敷はなんとも歴史を感じる襖絵や障子、天井の梁など、深みがたっぷりです。
手前左が焼鯖寿司、奥右側が焼鯖素麺。
焼鯖は、夏場、いたみ易いサバを保存するために考え出されたもので、焼鯖素麺(やきさばそうめん)とは滋賀県長浜市周辺の湖北地方に伝わる郷土料理です。
その昔、農繁期である5月に、農家へ嫁いだ娘を持つ親が忙しい娘を気遣い、実家から嫁ぎ先に焼鯖を届ける「五月見舞い」という湖北地方独特の習慣に由来しています。
農繁期に気軽に作って食べられる料理として、また客をもてなす際などのハレの料理としても伝えられているそうです。
湖北地方は内陸に位置しますが、比較的近い地域に若狭湾という鯖の産地があるため、鯖は一般的な食材であったという事です。
もともと家庭料理であったらしいのですが、最近では長浜の名物料理として観光資源化する動きがあり、観光客向けに焼鯖素麺を出す料理店も増えているという事です。
素麺というと、冷たい素麺を麺つゆでいただくのが主流だと思いますが、こちらは鯖を煮込んだ甘辛い出汁で素麺を煮込んだものです。
非常に食欲が進みます。
また食べやすく、子供からお年寄りまで好きな味ではないでしょうか?
とっても素敵な街、長浜でした。