どうしよう?煩雑になりがちなグルメサイトの予約管理
みなさんは、いくつのグルメサイトと契約なさっていますか?予約管理が煩雑になるといった問題を感じる事はあっても、客層や現時点での集客効果など様々な事情から複数のグルメサイトと契約せざるを得ず、現状ではグルメサイトからの予約を軽視出来ないというお店は少なくないでしょう。
グルメサイトからの予約はそれぞれ独自の形式や方式で送られてきますので、契約するグルメサイトが増えれば予約状況を把握する事が難しくなります。店舗で使っている予約台帳にグルメサイトの予約データを転記する作業が必要になり、転記ミスやダブルブッキングなどのトラブルが発生する可能性も高まってしまいます。
連携機能で予約のミスやトラブルを防ごう
そこで、「連携機能」の出番です。これは連携するグルメサイトからの予約情報を自動で予約台帳システムに取り込む機能です。上手に活用する事で煩雑な予約管理の作業を減らし、ミスやトラブルを減らす効果が期待できます。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | キャンセル対策 | グルメサイト連携 | 多言語対応 |
---|---|---|---|---|---|
トレタ https://toreta.in/ | 0円~設定費用など要相談 | ベーシックプラン:12,000円 トレタプラス:16,000円 (参考価格・要相談) | 請求・回収自動化ツール (提供元を紹介) | 27のグルメサイト | – |
ebica https://www.ebica.jp/ | 50,000円 (参考価格・要相談) | 20,000円 (参考価格・要相談) | 弁護士と提携 | 11のグルメサイト | 英語 中国語 |
TableCheck https://www.tablecheck.com/ja/join/ | 40,000円~ (参考価格・要相談) | 13,000円~ (参考価格・要相談) | 「事前決済型」 「与信型」 | 国内外25のグルメサイト | 18ヵ国語 |
UMaT(ウマッタ) https://012cloud.jp/service/umat_n | 0円 | 5,500円 | – | 「食べログ」 「ホットペッパー」 「ぐるなび」 | – |
ぐるなび台帳 https://pro.gnavi.co.jp/gnavi_daicho/ | 0円~ | スタートプラン:¥0/月 ライトプラン:¥10,000/月 ベーシックプラン:¥30,000/月 (各プラン別途手数料あり) | – | 「ぐるなび」 (他社グルメサイトからの予約取り込みも可能) | 英語 中国語 韓国語 |
レストランボード https://airregi.jp/restaurant-board/ | 0円 | 0円 | – | ホットペッパーグルメ | 英語 中国語(繁体/簡体) 韓国語 |
今回は人気の高い6つのシステムについて比較してみました。「連携先の数」を分り易く表にまとめましたが、
「予約の取り込みは可能だがキャンセル処理は各グルメサイトの方で行う必要がある」
といった制限事項や、プランによって対応先が限定される場合がありますので、「連携の内容」についても慎重に検討する事をおすすめします。
比べて見えて来た連携機能それぞれの多様性
「トレタ」( https://toreta.in/)は27のグルメサイトと連携が可能との事です。特に複数のグルメサイト経由の予約が重要となるお店では、第一候補となるシステムと言えるでしょう。ただ、複数サイトの自動配席や在庫調整にも細かく対応するには、別途オプション料金が必要になる為、導入前に必要な機能の詳細や最終的な費用についてハッキリさせておきましょう。
(https://toreta.in/contents/useful/katsuyou_guide002/#gurume_site)
「ebica」(https://www.ebica.jp/)は11のグルメサイトと連携が可能との事で、連携先の数としては「トレタ」に比べて控えめに見えますが、複数グルメサイト経由の予約を一括管理できる「グルメサイトコントローラー」を搭載しています。
グルメサイトコントローラーとは
(https://www.ebica.jp/lp-sitecontroller/)
こちらのページに「変更やキャンセルも自動反映します」と明記されており、複数のグルメサイト経由の予約を一括で在庫管理する事ができる「業界初」のシステムとの事です。
「TableCheck」(https://www.tablecheck.com/ja/join/)の特徴は、海外グルメサイトとの連携が充実している点です。世界展開されているので多言語対応にも強く、インバウンド需要が復活しつつある今、外国人観光客の利用が期待できる店舗では特にその強みが活かせる事でしょう。
さらに、こちらの記事(https://food-page.com/?p=8614)で紹介した「キャンセルプロテクション機能」も多言語対応が可能なので、インバウンド需要を取り込みたい方にとっては最有力候補となるでしょう。
「UMaT」(https://012cloud.jp/service/umat_n)は初期費用無料、低コストで使う事が出来、無料期間中の解約は解約金もありません。グルメサイトとの連携は「食べログ」「ホットペッパー」「ぐるなび」に限られていますが、これらとの連携のみで十分であれば無料期間中にしっかりと試してみて、自分のニーズにあっているかどうか確かめてみる価値は十分にあるでしょう。
「ぐるなび台帳」(https://pro.gnavi.co.jp/gnavi_daicho/)はグルメサイト国内最大手のひとつである「ぐるなび」を基盤とする予約台帳システムです。当然、「ぐるなび」との連携は万全で、予約情報を台帳に自動で取り込み、設定したテーブル情報に基づき配席まで行います。「ぐるなび」経由の予約がメインで、今後も「ぐるなび」のサービスを徹底活用したいなら、ベストの選択肢かもしれません。
「レストランボード」(https://airregi.jp/restaurant-board/)はリクルート社が提供するシステムで、ネット予約No.1グルメサイト「ホットペッパーグルメ」との連携に強みがあります。その他にも無料ではじめるPOSレジ「AirREGI」等、様々なリクルートの飲食店向け業務支援サービスと連携が可能です。これら連携を徹底活用する事に魅力を感じるなら手持ちのiPadかiPhoneにアプリをインストールして試してみると良いでしょう。基本機能は無料で利用できます。
お店の個性にマッチしたシステム選びを
今回は6つの予約台帳システムのグルメサイト連携機能を比較してみましたが、いかがでしたか?連携可能なグルメサイトも連携機能の内容も製品によって様々で、単純な比較ではどれが良いのか決める事は難しいですね。自分のお店に絶対に必要な機能は何か、費用に見合うだけのメリットが期待できるのか、お店との相性を強く意識して選ぶ必要があると思います。
システムを提供する会社の担当者にも遠慮なく要求や質問を伝えて、導入後のサポート体制についても見極めるようにしたいですね。
皆さまのお店に役立つデジタルツール導入に、この記事が少しでもお役に立つ事があれば幸いです。
※記事内の情報は、2023年7月25日時点での当方の調査結果に基づいています。実際のサービスや価格は現在とは異なる場合があります。詳細は各サービスの公式ページでご確認ください。